こちらは【定型サイズ幕 1張】の販売ページです。
※幕巾を変えたい場合は幕のセミオーダー、
垂(丈)の長さを規定以外の寸法に変えたい場合は
フルオーダー窓口をご利用ください。
素材について…綿製
厚めの綿100%、硬くしわが付きやすい綿生地ですが、テトロンよりも透けにくく深く濃い色合いになります。
斑幔(はんまん)とは
斑幔(はんまん)は、会場や建物を装飾するため、また、空間を囲うことで特別な場所とするため、あるいはただ単純に目隠しのために使用する縦に生地を継いで作った幕の事です。
2色の紅白幕や鯨幕は2色の斑幡、寺院で使用される五色幕も多色使いの斑幔(はんまん)であるといえます。
用途について
各建物や塀などに張り巡らせるといった使い方や、単純に催事などでスペースを区切ったり、展示場や受付の机の足を隠したりといった使い方もされます。
種類について
一般的な2色の斑幔(はんまん)幕には・赤白 ・黒白 ・青白 の3種類です。
まず、青白の幕は「浅葱白幕」などとも呼ばれ、3つの中では最古から使用されていた色目ともいわれています。
神事に使用することが多く、また、この色は慶弔を表すものではないため、様々な場面で目にします。
次に、黒白の幕は「鯨幕(蘇幕とも)」と呼ばれ、本来は宮中など格式高い場所で使用する斑幔でした。
黒を高貴な色とする考えは、皇室献上品に結ばれる「本来の紅白」である水引は、一見して「玉虫色の輝きがある黒」に見える濃い紅と白との組み合わせに見えることに由来するとも言われています。
一方、黒を喪に服す色とする考えは、平安時代は鈍色(濃い灰色)から徐々に黒に近く色が濃くなり、室町時代に白にかわり、そして明治あたりで洋装が普及して価値観が西洋化するにつれ、西洋における「黒=弔事」という意識が一般化した、とこのような推移があったものと考えられています。
さらに、昭和の初めごろには葬儀社が黒白の幕を葬儀会場に使用したことで、現在のように「黒白幕=鯨幕=葬儀用」という認識が強まりました。
現在でも、葬儀に使用されるだけでなく、宮中作法の流れをくむような格式ある場では慶事に使用されています。
最後に、現在では一般的によろこびごとに使用されている赤白の幕。前述の「本来の紅白」水引の色が黒に見える濃い紅色であったものの、実際その黒っぽい色が水気に溶け出ると紅色をしていることから、赤と白の2色を「紅白幕」としたものと考えられます。
ですので歴史自体は上記ふたつよりも若く、江戸時代あたりの浮世絵では天覧相撲絵などで紅白幕の存在を見ることができます。
幕の作りについて
丈は6尺のみとなり、幕巾は一間単位で増えていきます。
縦の色帯が両側に来るよう作るため、仕上がり寸法が大きめになる場合がございますこと予めご了承ください。
お手入れについて
・洗濯は非推奨です。染幕は色落ちや色移りの可能性がございますため、ご自宅の洗濯、または大型コインランドリーでの洗濯は特にお控えください。やむをえず洗いに出す場合、専門のクリーニング業者へご依頼ください。
・染幕は、濡らしたり湿気を多分に含んだまま畳むと色移りの危険性がございます。しまう際には、湿気が少なく日の当たらない場所に保管してください。
・しわが気になる場合、おおよそどの生地でも当て布をしてスチームアイロンをかければしわを伸ばすことができます。柔らかい生地はかけておくだけで伸びることが多いですので、お試しください。
・染幕は遅かれ早かれ退色、または日焼けによる変色をいたします。特に、屋外幕はその時期が早まりますので、その旨、予めお含みおきください。
【!】ご注意ください【!】
文字刺繍・幕縄・幕房・金具などはすべて別途販売となっております。
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