”Novecento" Rose Spumante Pas Dosé
イタリアでも評価が集まる注目のアルタランガ コントラット社 80ヶ月熟成のスパークリング
ラズベリーやクロスグリ、焼いたクロワッサンを思わせるイースト香とスパイス、タイムのニュアンスが感じられ、ミックスベリーやグレープフルーツなどの柑橘の繊細な味わいがあります。非常に細かい泡と余韻が長く残り、凝縮感があるスパークリング・ワインです。
収穫されたブドウは一切圧力を加えることなくフリーランジュースのみを使用し、約1時間半のスキンコンタクトの後にステンレスタンク内で1次発酵させています。9ヶ月ステンレスタンク内で熟成させ、ティラージュ。瓶内二次発酵と約80ヶ月の瓶内熟成の後にデゴルジュマン。ルミアージュ(動瓶)は全て手作業で行っています。ワイナリーの方針としてドサージュ(補糖)は行っていません。
<"ノヴェチェント"について>
“ノヴェチェント”は、イタリア語で「1900年代」の意味があります。1900年代、具体的には第二次世界大戦後の1947年から2005年にかけてコントラットで造られていたキュヴェ(当時はブリュット)へのオマージュとして現代によみがえったワインであることから名づけられました。
コントラットは創業1867年、イタリアではじめてメトド・クラッシコ製法によるミッレジマート(ミレジム=ヴィンテージ入り)・スプマンテを造ったワイナリーです。20世紀初頭にはイギリスやヨーロッパ各国の王室を顧客に抱え、イタリアの高級スプマンテメーカーとして広く知られていました。2007年からはピエモンテのスターワイナリーのひとつ、ラ・スピネッタのオーナーにして醸造責任者のジョルジョ・リヴェッティ氏がスプマンテ造りに携わり、2011年には同氏がコントラットのオーナーとなって高品質なスプマンテを生み出し、注目を集めています。
リヴェッティ氏は大のシャンパーニュ愛好家で、彼が持つブドウ栽培技術とコントラット社のスプマンテ造りのノウハウを融合すれば、高品質なシャンパーニュと肩を並べられるスプマンテがきっと造れるはずだという確信を持って取り組みました。最低熟成期間を18ヶ月から36ヶ月に延ばしたり、ラ・スピネッタ社と同じく徹底した収量制限をしたり、ヴィンテージごとの味を表現するためにに全てヴィンテージ入りにするなど、大幅な改革を行うことで品質は飛躍的に向上しました。
コントラットには、地下32mの深さに大理石をくりぬいて造られた5,000平方メートルもの広さのセラー(熟成庫)があります。セラーの中は年間を通じて温度12~13度、湿度も適度に保たれ、メトド・クラッシコの熟成に最適な環境となっており、今もコントラットのスプマンテ熟成に使用されています。このカテドラル・セラーはカネッリの丘の地下に広がっており、LE CATTEDRALI SOTTERRANEE DI CANELLI(カネッリの地下大聖堂)としてピエモンテのワイン造りの歴史と併せて、ユネスコ世界遺産に登録されています。